養生法

夏のお風呂

この時期は毎年、冷えている患者さまが多く来院されています。
夏は暑いので、冷たいものを飲んだり、食べたりする機会も多く、また冷房で冷えてしまうのです。
そしてシャワーで済ませて、お風呂でゆっくり温まることもなく。
気がつかないまま、身体はどんどん冷えてしまい、なんとなくだるかったり、頭痛が出たり。
はりとお灸で整えつつ、「お風呂につかってくださいね」とわたしは毎日、患者さまにお声がけしております。
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おいしい塩加減

「塩分はなるべく控えています」
「お味噌汁?ときどき飲むかなぁ。野菜は多く取るように気を付けていますけど」
「ごはんは少なめに食べるよう、気をつけています」
 
このような食事の努力をされている女性が増えています。
そして長年にわたる便秘、生理不順、腰痛、冷え、自律神経失調症を抱えています。
「塩分控えめ、ご飯少なめ、お味噌汁は飲まない」という食生活では、身体はうまく機能しないのです。
 
私たちの五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)は、私たちの生命を守るために備わったセンサーです。腐っているもの、毒性のあるものなど、私たちは五感をフルに使って見分けます。
「おいしい」と感じるものは身体に必要なものなのです。
ただしご飯をを控えているとお菓子が欲しくなります。糖質の必要量が満たされていないからです。本当に身体が求めているのは穀物の糖質です。
 
塩と油を控えていれば、味の濃いジャンクフードが欲しくなります。αリノレン酸の豊富な菜種油、えごま油を毎日摂っていれば、揚げ物への欲求はおさまります。
サラダ油、マーガリン、お菓子や菓子パンに含まれているショートニングはトランス脂肪酸が多く、身体に炎症を起こします。「油」も性質がいろいろあるのです。控えるべき油、摂るべき油があるのです。
ミネラル豊富な天然塩、本醸造の味噌、醤油は身体の機能を助けてくれます。ご飯を全体の食事量の60~70%くらい、しっかり食べると、血糖値も安定し、心穏やかに暮らせます。
 
はり・きゅう治療は、身体の経絡バランスや、自律神経の調整、筋肉の緊張を緩め歪みを整えることが得意分野です。治療と食生活改善はセットです。
 
自然治癒力は個々の身体に備わっています。
日々の食習慣はあなたの身体を作っています。
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大事なおなか

「腹診」という診断方法があります。
おなかには内臓があって、お腹を触ることで大まかな状態を知ることができます。
お腹がかちこちに固い女性が多いです。
奥の方に芯のような固いものを触れたり。
または腹筋をうまく使えていなくて、ぷよんぷよんになっていたり。
下腹部からへそまわりが、ちょっと触るだけで「痛たた!」となってしまったり。
多くの方は普段からお腹を触るという習慣がないため、触られてはじめて、自分のお腹の状態に気づき驚きます。
お腹は植物で例えれば、根っこのようなものです。お腹がほっこり温かくて、お餅のような柔らかさと弾力があれば、元氣でいられます。ひきつれていたり、冷えていたり、胃腸機能の低下があると、やっぱり元氣の維持は難しいのです。
毎日眠る前のひととき、横になりながらお腹を触ってみてください。冷えていないか、緊張していないか、塊のようなしこりができていないか。
固いところ、冷たいところも、リラックスして、手を当てていれば変わっていきます。意識して手を使うと、力が集まってきます。おもしろいですよ。
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自分でできる自然治癒力活性法

1、胃腸を元気にする

○よく噛むこと(おいしさをしっかり味わうことが活力を生みます)

○食事の間を4時間くらい空けて、お腹が空いてから食べる

○白砂糖を多く含む食品はなるべくとらない

 胃腸の蠕動を弱め、体内のカルシウム、ビタミンを消耗します。血糖値が急上昇し元気になったような気がしますが、繰り返していると、疲れやすくなり、イライラしたり、口内環境の悪化、皮膚のトラブルなど病気の素地を作っていきます。

○粒食を大切にする。粉よりも米を。白米よりも胚芽米、三分、五分搗き米に雑穀をとりいれます。

○本物の調味料を使う。ミネラル豊富な海の塩。無添加の圧搾絞りの油。天然醸造の味噌、しょうゆ、ぬか漬けなどの漬物で、生きている微生物の力をもっと身体にとりこみましょう。

○油について

・ 必須脂肪酸(身体の中で作れないαリノレン酸とリノール酸)を無添加の圧搾絞りの油(菜種油、、えごま油、ゴマ油)でとることをおすすめします。

・ αリノレン酸とリノール酸は正反対の調整作用を持ち、この2種類の必須脂肪酸をバランスよくとることが元気な細胞を作る鍵です。ところが米、小麦、市販の精製油に含まれる脂肪酸はリノール酸に片寄っています。αリノレン酸不足でリノール酸を過剰に摂りすぎると、リノール酸が炎症性を高め免疫力を低下させる方に働いて癌の原因になることが近年の研究で明らかにされています。

・ αリノレン酸を含む菜種油、えごま、くるみ、味噌、納豆,高野豆腐,えのき茸、海草、雑穀、かぼちゃなどの野菜を積極的に食べることで必須脂肪酸のバランスを完全にすることができます。

・ ファーストフードやスナック菓子、加工品に多く使われているショートニングやマーガリン、精製油にはトランス脂肪酸(細胞膜に入り込んで細胞と細胞膜の働きを狂わせる)や過酸化脂質(錆び)、活性酸素が多く含まれていて、血液の質を落とし生命力を弱めるので要注意です。

参考文献:雑穀料理専門誌つぶつぶ、未来食 大谷ゆみこ著より

○冷たい飲み物(ビール,乳飲料、ジュース)は控えめにする。冷蔵庫から口へ直行することを繰りかえすと慢性的な冷えを生じます。

○寝る前に飲食はしない。内臓をゆっくり休ませることが明日の元気につながります。

 

2、適度な運動

○目、頸、肩、腰の過重負担を続けていませんか?パソコン作業、座業が多い、あまり歩かない という生活は偏った筋肉疲労が生じて、こりや痛みの原因になります。こまめに動くこと、姿勢を正すこと、歩くことなど、日常生活の中で運動はできます。

○呼吸 1日に数回、下腹部(丹田)を意識して深い呼吸をしましょう。ストレスや忙しさで、いつの間にか浅くて速い呼吸になっていることがあります。

○姿勢 天使の羽(肩甲骨)はきちんと動いていますか?肩甲骨を背骨に寄せることを意識すると腹筋も骨盤も安定します。

 

3、身体を冷やさない工夫をする

冷えは万病の元です。冷えは食事の習慣、運動不足(筋力不足)、疲労、睡眠不足、心のストレス、冷房、季節の変わり目、汗をかいた後風にあたるなどで起こります。良質の睡眠(早寝早起き)、身体を温める食べ方、飲み方、シャワーだけですませるのではなく浴槽で温まることなどが必要です。

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自身の身体を知ること

こんにちは。~女性と子どものためのはり・きゅう治療院~Mother Earthです。
「腰痛に効く体操」「肩こりはこれで治る」「誰にでもできる体幹トレーニング」など、たくさんの情報が目につきます。
本を見ながらやってみようと試み、かえって痛みが出たりして途中で投げ出した方も多いのではないでしょうか?
実はかつてのわたしもそのひとりです。
 
効果を感じられなかった原因に気づきました。
1.ポーズ、形をまねすることで効果が表れると信じている
2.どこの筋肉を使っているのか、またはどんな効果を狙ってやっているのかが分かっていない
3.自身の筋力、体力のレベルに合っていない高度なものに挑戦しようとして、挫折する
などでしょうか。
 
自身の状況を知らないまま、無理なことを試みてもうまくいくわけがありません。まずは自分の筋力レベル、関節の可動域、左右差があるかどうか、動かしながら確認します。
足を上げたり、腕を回したり、どれくらい動かせるのかな?という感じで、動かしてみます。
固くて動かしづらいところが分かれば、チャンスです。筋力が落ちていたり、関節の構造に合っていない方向に動かす癖があったり、いろいろ発見します。
 
ちょっと姿勢を変えてみたり、お腹やお尻の筋肉を育てていくことで、動きやすくなることも多いものです。
 
まずは自身の身体を知ること、そこからすべては始まります。
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寝る前「満腹?」

こんにちは。~女性と子どものためのはり・きゅう治療院~Mother Earthです。
 
みなさま、寝る前のお腹の状態はどんな感じですか?
仕事から帰ってやっとほっとできるリラックスタイムに、どんなものを召し上がりますか?
冷えたビールをまず飲んで、それから夕食?
食事が終わってから、袋菓子をばりっと空ける瞬間が最高?
お食後のスイーツとお茶が何よりも楽しみという女子も多いですね。
リラックスタイムは副交感神経優位になり、胃腸も活発に動き、食欲が増します。ついつい食べ過ぎてしまうことが続いているのなら、要注意。
満腹状態はぐっすり眠れそう、アルコールが入っていた方が寝つきが良いと信じている方が意外に多いのですが、消化吸収の工程を考えるとそれは勘違いかもしれません。
炭水化物(多糖類)、果糖、たんぱく質、脂肪、どの栄養素も胃腸を通り、そして肝臓で分解、吸収と進みます。内臓は消化、吸収、排泄とフル活動です。
満腹であったり、アルコールが入っているとさらに内臓への負担は増します。寝る前にお腹がいっぱいというのは、眠りについても内臓はフル活動で、疲れはとれません。翌朝の目覚めも悪く、だるい毎日が続きます。
床に就く前に「ちょっとお腹空いたかも」というくらい、消化が進んでいれば、質の高い睡眠が得られます。「お腹空いた」という状態で目が覚めるので、朝ごはんも当然おいしくいただけます。これが日々の元気をつくるちょっとしたコツです。子供のころは、みなさまもこんな感じだったのではないでしょうか?
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