不妊

妊娠・出産のための生活改善

 

「冷え」は妊娠・出産に大敵です。そして不妊に悩む方で一番多い訴えがまた、「冷え」の症状です。なぜ「冷え」ているのでしょうか?

 

 

①自律神経の働きが悪くなっている

 

 

ストレスや疲労が積み重なると、自律神経の働きが悪くなります。

 

自律神経には交感神経(活動時に働く神経)と副交感神経(休息時に働く神経)があります。

 

2つの神経のバランスで、わたしたちの身体の働きは守られています。

 

現代のように「緊張」することが多く、忙しいことが続くと、交感神経が優位に働くことが続き、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

 

交感神経優位の状態が続くと、血管が収縮して血行が悪くなり、「冷え」てしまうのです。

 

「はり・きゅう治療」を受けることと同時に、「早寝・早起き・朝ご飯」で生活リズムを整えていきましょう。「冷え」が解消して、身体が温まっていきます。

 

 

②燃料が足りていない

 

 

〇ご飯をしっかり召し上がっていますか?「お米」を控えめに、控えめにしようと努力されている方が、増えています。おかずを多くしたり、野菜を多く摂取したり、努力をされていますが、「ご飯」の量が減れば減るほど「お菓子、パン」などの間食が増えていくという矛盾が生じています。「ご飯」を減らしても「痩せない」のは、ここに原因があります。

 

「お米」は「糖質」だけではなく、「たんぱく質」「脂質」「ビタミンB1.B2.E」「カルシウム」「鉄分」「マグネシウム」「亜鉛」「食物繊維」などの栄養素が豊富に含まれたエネルギーの高い穀物です。雑穀を2割ほど足せば、さらに栄養価が高まり、血糖値の安定化につながります。1日の食事の50~70%を「ご飯」でエネルギー補給するようになると、脳のエネルギー源も安定して得られることになります。自律神経の働きが安定し、体温も上がり、心穏やかに暮らせます。

 

パンや麺類、お菓子類は精製された小麦でできているので、吸収が早く、血糖値の上昇が早く、インシュリンをたくさん必要とし、太りやすくなります。その後、血糖値はすぐに落ちて「欠乏感」に陥りアドレナリンが出てイライラし、またすぐに何かを食べたくなります。

 

「白米」に2割くらいの雑穀を混ぜて炊いたご飯は栄養価に優れ、腹持ち良く、満足感があります。パン食が多い方は主食を「ご飯」に変えることが、妊娠につながる身体作りの第一歩です。

 

 

〇調味料が整っていない

 

「塩」「味噌」「醤油」これらの調味料を良いものに切り替えて、「おいしい」と感じるくらいの塩加減で調理して、おかずを作ってください。

 

天然塩はナトリウムのほかに身体の機能を整えるためのミネラルが豊富に含まれています。味噌は優れた発酵食品で、生命を維持するのに不可欠な必須アミノ酸がすべて含まれています。醤油も同じく、抗酸化作用があり、血糖値を正常に保つ効果があります。

 

「油」は血液をきれいにするαリノレン酸を多く含む「菜種油やえごま油、くるみなど」がおすすめです。油はエネルギー源となるとともに、細胞膜や様々な生理活性物質の材料になり、神経伝達をスムーズにする作用があります。現代の食事はアレルギーなどの炎症を促進させるリノール酸の摂取割合の方が多くなっています。

 

サラダ油は危険な油です。高温で石油系の物質を使って処理されてできる油で、トランス脂肪酸、リノール酸が多く、生活習慣病を引き起こす油です。マーガリン、ショートニングも同様です。

 

 

 

③運動不足

 

筋肉が一番の産熱器官です。骨盤内の血流促進のためにも足腰を動かしましょう。そして筋肉の柔軟性を保ち、歪みの少ない身体を維持するためのストレッチを習慣化します。眠りにつく前のストレッチは睡眠の質を上げる効果もあります。

 

 

 

Mother Earthの妊娠・出産につながる身体づくりは、以上のように生活習慣の改善を基本として、はり・きゅう(経絡治療)・整体・マッサージ・ストレッチの施術を1週間に1回のペースで

 

卵子が成熟する期間である200日、約8か月を目安に続けることをおすすめしております。

 

そしてゆったりとした気持ちで身体づくりを楽しみましょう。「頑張る」ことは「緊張」「プレッシャー」を生みます。リラックスがなにより、妊娠につながる心と身体の栄養になります。

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東洋医学による妊娠のための身体の整え方

1.経絡(気の流れ)のバランスを整える

経絡という目には見えないエネルギーの流れを整えることで、身体本来の機能を取り戻します。

「ツボ」は14のルートがある経絡の主要な駅名のようなものです。反応が出るツボは個々で異なり、日々の体調の変化で容易に変わります。「ツボ」を効果的に使うには、どの経絡に反応があるのかを調べ、反応が出ているツボの場所を正確に取ることが必要です。

当院では、「筋診断法」という筋肉の緊張から経絡を調べる方法をとっています。私自身がその方法で3年間の無月経が、たったの5分による診断とツボに色のシールを貼ったことで、「月経周期の回復」に至った経験から、この「経絡治療」の先生の勉強会に5年間通い、修得しました。

 

2。身体全体の歪みを整える

妊娠・出産に関わる分野の多くが「骨盤」の歪みに注目しています。骨盤の歪みは子宮、卵巣の位置の歪みにつながるからです。

座るときに足を組んだり、横座りの癖があっても、骨盤は歪みます。片方の肩にばかりバッグをかける方も歪みます。家事をしている時の立ち姿勢が悪くても、パソコン作業が多くても歪みます。

腸腰筋などのインナーマッスル、足の筋肉、お尻の筋肉を丁寧に緩め、筋肉、関節に無理のない動かし方を学んでいき、筋肉を再教育していきます。

施術では「経絡」にアプローチをかけ全体の筋肉の緊張を緩めた後、緊張や歪みが残っている部分に局所の「はり」もします。仕上げにストレッチとマッサージで丁寧に筋肉の緊張を緩め、身体全体のバランスを整える方法をとっています。自宅でできるストレッチと歩行時の足の使い方など、丁寧にご指導いたします。

 

3.仙骨

骨盤で興味深く注目しているのは「仙骨」です。「仙骨」の反応は個々で違い、丁寧に見て、はり・きゅう・整体手技の中からその方に合った方法で調整しています。

仙骨は妊娠・出産・更年期障害でもダメージの出やすい部分で、ここにアプローチをかけることで、症状緩解に至ることが多くあります。不妊という状態にも、大きく関わっている部分です。

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妊娠・出産を希望される方へ

1.卵子のお話

わたしたちは生まれたときからすでに200万個の卵子を持っています。思春期に入るころには30万個くらいに減っていて、排卵が安定してくると、基本的には毎月1個の周期で排卵します。

1個の卵子が排卵するまでに、どのくらいの時間が必要かご存知ですか?原子卵胞が卵子に成長するまでに約200日はかかります。200日間の女性の体調に影響されるということですね。もしも今月妊娠したとしたら、それは200日前からゆっくりと成長をとげた卵子が排卵し、精子と出会って受精し、着床したということです。

 

2.精子のお話

それでは精子はどのくらいの時間をかけて育つのでしょう。精子は精巣で約70日かけて、成長し、体外に射精されます。精子は2か月くらいの男性の体調に影響されるということですね。精子の元になる精祖細胞は細胞分裂を繰り返し、成長すると、精細管に進み、精巣上体に入ります。ここで10~20日かけて、成熟し、子宮に向かって進む力や、卵子に入り込む力を蓄えるのです。

 

3.受精時の卵子と精子の数と寿命

卵子は通常1個です。そして受精可能な時間は排卵されてから、約1日。対して精子は1回の射精で1億~4億個程度です。寿命は4~5日、中には1週間近く生き残る強者もいるようです。

卵子と精子の寿命から考えると、タイミング療法を試みる時には、排卵チェッカーで薄く反応がでたころから、性交渉を持った方が良いということです。

 

4.妊娠する力

卵子も精子も身体の一部分です。そして生殖器官というのは、非常にデリケートにできています。ストレスが強いと、人間の身体は、次の生殖活動へエネルギーを回さず、もっと生きるのに不可欠な臓器へエネルギーを回していきます。限られたエネルギーを一番必要なところへ配分していく本能を持っています。いまあなたの身体にエネルギーは十分に蓄えてありますか?

 

5.東洋医学ができること

西洋医学、高度生殖補助療法(体外受精や顕微授精)ができることは、精子と卵子の物理的な距離を限りなく近くしてあげることです。またはホルモン剤を使用して、自然周期であれば通常1個の排卵を、一度に多ければ10個以上も排卵させ、体外に取り出し、受精させ、胚盤胞まで分割を進める技術があります。ただし、そこまで進めて移植をし、着床できるかどうかは、人がコントロールできるところではないのが今の時点です。

東洋医学ができることは、卵子のお母さんである女性の身体を整えることです。1個の卵子が排卵されるまで200日かかることを思い出してください。その間に定期的にはり・きゅう治療を受け、自律神経のバランスを整えます。マッサージとストレッチで筋肉の過度な緊張を緩め、脊柱、骨盤の歪みを矯正します。同時に食事を改善し十分な栄養素を取り入れ、妊娠・出産が可能な身体を育てていきます。生理周期の乱れがある方、体温が低い方、肩こり、腰痛、頭痛など不定愁訴で悩まされている方は、妊活をしながら、調子が良くなってくるのを実感されるでしょう。身体と心の元気が、赤ちゃんへつながる卵子を育てます。赤ちゃんへつながる卵子を育むために、できることはたくさんあります。

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不妊について

 

◆妊娠希望のご夫婦へ
 不妊症の定義では、1年間夫婦生活を営んでいても、妊娠しないこととされています。赤ちゃんを希望されている夫婦で、避妊をせずに1年経っても妊娠しない場合、婦人科での検査を受けることをお勧めします。

 

 

 妊娠可能な時間を大切にするためにも、まずは基礎体温の測定を始めましょう。基礎体温を毎朝記録していくことで、ご自分の身体の傾向も見え始め、その後の婦人科の検査でも役に立ちます。自然妊娠を希望されるのでしたらなおのこと、お二人の身体の状況を知ることからすべては始まります。

 

 

 その結果をもとに患者様のご希望をお聞きしながら、「はり・きゅう治療」で期待できることなどをお話しいたします。患者様の貴重なお時間を考えながら、こちらでお力になれる提案をさせていただきます。

 

 

 

 

◆妊娠希望の方へのはり・きゅう治療・骨盤調整の効果

 

 

①自律神経(眠っている間でも、心臓や胃腸を働かせている、生命活動を維持するための神経)の働きを整え、消化、排泄機能を整えます

 

ホルモン分泌のバランスを整える働きがあり、生理周期の乱れが目立つ方でも、低温期、高温期の二相性が回復します

 

③血液を活性化して、病原体から身体を守る免疫機能を強化します

 

④骨盤内の血流を促進し、卵巣機能を回復させ、スムーズな排卵を促しま す

 

 ・生理痛が緩和されます

 

 ・冷え症が改善され、柔らかで温かな妊娠しやすい「ほっこりとしたお腹」     になります

 

⑤筋緊張の緩和、筋柔軟性の回復、消炎鎮痛作用、筋疲労の改善、全身疲労の改善などが期待され、頭痛、腰痛、肩こりなどが楽になります

 

⑥直接肌に触れて治療するという性質から、脳からオキシトシン(幸せホルモン)が出て、深いリラックス効果が得られ、緊張や不安が軽減していきます

 

 

 

 ◆当院の「不妊治療」への姿勢

 Mother Earthの「不妊治療」は病院での検査、必要な治療を受けている患者様を支える「補完医療」という立場です。

 婦人科の検査を受け、排卵障害、卵管狭窄、PCOS、卵巣機能・黄体機能不全、子宮筋腫、子宮内膜症、甲状腺機能亢進症・低下症、子宮の奇形とさまざまな原因が出て、治療を開始されている方、また原因不明という方、すべての方の妊娠力を上げることを、Mother Earthは「はり・きゅう治療」でできると考えています。器質的な両側の卵管閉塞や、卵管水腫などは体外受精になると思いますが、その後の妊娠を持続し出産につなげる身体作りという面で、やはり「はり・きゅう治療」を併用した方が患者様のためになると考えます。

 不妊治療は心身の負担が大きいものです。無理を重ねながらも、赤ちゃんがほしい一心で、不妊治療を長く続けている方もいらっしゃいます。「はり・きゅう治療」を併用することで、疲労回復を促し、緊張を緩め、妊娠しやすい身体の状態に整えることができます。

 当院がお力になれるところは、自律神経のバランスを整え、胃腸機能を整え、ぐっすり眠れる身体の状態に戻していき、ほっこりとした柔らかな温かいお腹にすることです。

リラックスした心と身体が、子宮、卵巣の働きに好影響を与えます。

 

 私自身も昔は生理不順があって(3年以上も止まっていたことがあります)、妊娠は鍼灸治療によるところが大きかったと思います。経絡治療に巡り合えたおかげで、私の人生は大きく変わりました。

 1人目と2人目も6歳離れています。最初の子の授乳期間が3年も続き、非常に痩せていました。その頃も、鍼灸治療、骨盤調整、食事改善などを続け妊娠の準備をしました。そして待望の2人目の赤ちゃんを迎えました。3人目以降は体調も良くなり、授乳が終わって生理が戻ったところですぐ妊娠という身体に変わっていました。今でも4人の子どもがいるということに、信じられないような気持ちになることがあります。

 人間の身体には意識次第で、無限の可能性を花開かせる力があるようです。とはいっても妊娠、出産には年齢的なリミットもあります。迷っているのでしたら、どうぞいらしてください。当院での施術の時間が安らげるものであるよう、願っています。一緒に身体作りをしていきましょう。Photo_2